熱はまだ出てない

ワクチンの2回目を今日打った。接種後の帰り道、体調を崩した場合に備えて解熱剤とお粥を買い込んでいるときにふと、これから先「明日は結構な確率で熱が出るよ。つらかったら休んでもいいんだよ。」と宣言されている日もなかなか無いんじゃないか、と思ってなんだかちょっとだけワクワクするような気分になり、アイスも何個か買った。

 

帰宅して何時間かしたら腕が段々と痛くなってきて、身体もなんとなく怠くなってきた。

ちょっとしんどいな〜と思いながらベッドに横になって本をペラペラ読んでいたら、なんだか急に不安なような悲しいような気持ちになってきた。普段はお気楽人間なので大体ハッピーなのだが、何故か明確な理由もなく気分が沈む。

どうしてなんだろう....と考えていると「もしかしてこれジェームズ・ランゲ説じゃない?」と思い付いた。ジェームズ・ランゲ説というのは、私も数年前に授業で習っただけなのでうろ覚えだが、身体の反応が先に起きて、それによって感情が引き起こされる、みたいな説だ。所謂「顔を無理やり笑顔にしたら楽しくなってきた」がこれにあたる。

で、私は「身体が怠いから気分が落ち込むんじゃないか」と思ったのだ。そう考えるとなんだが、そこまで気分も落ち込んでないような気がしてきた。

 

こういうことは日常生活でもよくある。「ああ、今こんな事が起きているから、こんな感情になるんだな」みたいなことを結構常に考えている。

これは曲がりなりにも心理学を専攻していた性みたいなものだろうと思っているのだが、結構これは一長一短だなと最近感じている。

良い点としては、基本的に冷静でいられるところだと思う。過度に興奮することもほとんどないし、激昂することもない。グラフでいうと+5くらいのところをいつも保っている感覚。

悪い点は、自分の感情がよく分からないという風に感じるとこが多くなってしまったことだ。何故だかよく分からないが、どういうメカニズムで今の感情が生まれているのか、ということがなんとなく見えると、そのときの感情が薄れるように感じることがある。種明かしされた後に手品をみるような、そんな何となく陶酔できないような気分になる。そうすると「あれ、今どういう気持ちなんだろう」と戸惑う。その戸惑っているのがそのときの感情なのだろうけど、不必要な戸惑いだなと私は思っている。

何年か前までは所謂感情論みたいなものをすごく毛嫌いしていて、感情を全部無理やりにでも何かしらの論理に押し込むことが正義のように思っていた。でも最近「感情だけじゃ結論は導けないけど、多少の感情論がないと何も始まらないな!?」みたいに思う気持ちも生まれ出している。これが環境によって生まれたのか、年を重ねたからそう思うのか、全くのポッと出の考えなのか分からないが、最近の私の中ではなかなか勢力を強めてきている説である。

結局まだ感情に対する向き合い方の落とし所は見つけられていないが、マイナスな感情はそれを分析して、プラスの感情は手放しで受け止める、みたいな形になれるのが理想だなと思っている。

 

なんだかちょっと頭が痛くなってきたような気がする。ワクチン接種の何日か前からポカリを毎日1L飲むと副反応が軽くなるという説を見かけて、全く信憑性はないが他に予防法も謳われていないので、藁にもすがる思いで数日前から律儀に毎日1Lのポカリを飲んでいた。もうそろそろ体液がポカリになった頃だと思うので、もしこれに効果があったらみんなにも勧めたいと思う。

では、明日起きたら元気なことを祈って、おやすみなさい。